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[コメント] ザ・リング(2002/米)

最初に死んだ女の子がナオミ・ワッツよりも美人だと思ったんですが・・・ 2002年11月2日劇場鑑賞(サティ)
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







スピルバーグは確か「夢を与えるため」だとか言う風に映画を語ってたような気がするわ。まぁ会社名の「ドリーム・ワークス」だってそれに反ったようなネーミングだし、スピルバーグらしいといえばそうなんだが。

監督は『マウス・ハント』『ザ・メキシカン』のゴアなんちゃら。『マウス・ハント』は未見だが『ザ・メキシカン』はクソ駄作だった。と、いうわけで監督には何も期待してなかったが、噂にあったジュリア・ロバーツ出演話がなくなりわざわざナオミ・ワッツへ。その理由は「我々が作るのはスター映画ではない」って奴。

最近のハリウッドクソ映画事情というか、あまり面白いと心から思えるエンターテイメントが無いような気がするハリウッド映画に、しかもそれが米映画のボス的存在みたいなスピさん率いる会社。

そりゃ期待はできるが、高い望みはもてないだろう。

が、びっくり。意外にというより、かなり面白怖いじゃないか。

と、いうのもストーリーはたいして変わってない。噂の日本版と全く違うラストも、ただ謎の「答え」が「ダビングしてみせる」から「ダビングする」だけになっていただけ。つまり見せないということは貞子の呪いは増殖しないてラストになってたわけだ。

スピルバーグはこの映画を絶賛していた。コメントには「日常にあるものが、テレビの砂嵐が」どうのこうの言っていた。

しかしここで問いたい。

確かにこの映画の中には幻覚や、予知などで恐怖を観客に与えていた。確かにその根本はビデオテープという日常品。

日常品だから怖いというこの作品。だったらなぜラスト、あそこで「食い止めて」しまったんだ?

本当に観客に「リアルな恐怖」を与えるつもりなら日本版の終わり方の方がスクリーンの中で恐怖は終わらないと言ったように表現されアホな奴は「もしかしたら俺のビデオも!?」とか思ってしまう。

つまりこれじゃ次へのつながりがないわけだ。ダビングするだけで呪いが溶けてしまえばそこから連鎖がストップする。それじゃなんかこてこてにダサイ終わり方じゃないかな?

まぁそういう薀蓄抜かす前にこの映画のカメラワークとカットの巧妙さ。クライマックスのあの元夫が殺されるシーンはオリジナルを一度みてるから笑いそうになるほど怖くなかったけど、上手(馬?)いのは主人公がビデオを見てから次々とみていく「真実」とそしてビデオに写っていたものが現実にも登場するという所。

つまりクライマックス以外はかなりドキドキして怖かったわけ。

ミザリー』の階段のように何かなんとなく意味ありそうなものを意味ありそうに撮るこの映画の手法というか恐怖表現?なんか好きだな。あとよくあるホラーの演出で殺人犯が後ろから迫る時カメラが目線になって迫る奴。

あぁいう奴を水中からとか色んな風に無駄に使ってくれたのもよかった。この映画には「殺人鬼」が登場しないだけになおさら。

つまり犯人が主人公達に物理的に攻撃を加えて殺しているわけでもないから、近づく影なんてあるわけない。それなのに近づいてくる何か。

もしかしてあのズームインの意味は「近づく死」とか「恐怖」ってことか?なわきゃないか・・・

まっ、音でびびらしてるあたり典型的なホラー路線行ってるといやぁそうなんだが。

映像・・・5☆☆☆☆☆ 音楽・・・4☆☆☆☆ お話・・・3.5☆☆☆★(オリジナルを先にみてるからか?クライマックスはクソみたいに面白くなかった。それまでの過程は怖かったが)

総合・・・3☆☆☆

(評価:★3)

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