「愛する人と２人きりで居られるなら、世界なんか滅びたっていい」・・・リズの傲慢から生まれた計画だ。 数多いる異性の中から選ぶのが本来の恋愛であって、選択権のない状態から相思相愛を作り出そうなんて、本来の恋愛の姿ではない。これはリズの妄想からくる独りよがりで盲目的な恋愛だ。この恋愛というものは一方的なものではなく、相手が思っていてくれるからこそ自刃も満足が得られるもののはずなんだ。

彼女は一時でも想いを寄せる彼から「好きだ」と言われただけでも、あの悲惨な結果を一生後悔しないだろう。自分の正義感からか、なによりも犯罪者がほくそ笑むエンディングが大嫌いだ。そういう意味ではソーラ・バーチ起用は成功だったかもしれない。