おそらく演じる人間も演出する人間も、どう動けばかっこよく見えるかということをよくわからないまま作ったのだろう。香港のアクションに比べると随分と垢抜けない感じがする。特に剣道部主将が最悪で、ただ棒を振り回しているだけにしか見えない。

無茶苦茶な設定や知性をまるで感じさせないストーリーは気に入ったし斬新だとも思う。

漫画的な演出についてはイマイチだったと思う。映画は漫画と違って、消費者にとって時間拘束的である。つまり受け手は見るスピードをコントロールできない。だからもう少しテンポに気を遣ってほしかった。