[コメント] 男嫌い(1964/日)
この映画の演出は苦手だ〜。しかし、森雅之の使い方は、正解。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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映画開始早々「わっ、この監督の演出、苦手だぁ」と感じてから、やや距離を置いた鑑賞に。 スタイリッシュなのかもしれないけれど、ここまで作り物感が過剰になるといささか興醒め。 それが同じ東宝の『君も出世ができる』の域まで到達していれば話は別だが、そこにすら至っていない。
ハッキリ言うと、観終わった後の疲労感は『紀ノ川』と同じくらいだったし、観ながら「早く終わらないかなあ・・・まだ3人めの男かあ(名古屋章、ゴメン!)」と思うほど実際の尺に対して体感時間が長かった。
いつもは女関係にだらしなく徹頭徹尾憎まれ役の森雅之(『妻として女として』なんてそのサイテーぶりが炸裂してステキ)だが、本作の起用方法はそれが上手に活かされていてカタルシスをもたらすことに。
意外にも、若い時はなかなかの男前で声も良い神山繁。越路吹雪とおでこを突き合わせる場面があるが、神山繁の顔が小さいのか、越路吹雪の顔がデカイのか、いったいどっちなのか判断に迷った(多分、神山繁の顔が小さ ry)
※今回上映されたプリントは、見事なまでの赤白映画で、『女殺し油地獄』『妻として女として』の粗悪プリントに匹敵する代物であった(『女殺し油地獄』には美品プリントあり)。東宝のフィルム管理の杜撰さゆえなのか、ニュープリントが諸事情で難しいとなると、ますます劣化したプリントしか観られなくなってしまうのかと、悲観的に。
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