[コメント] ロボコン(2003/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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日本のスポ根映画のフォーマットに則った作品だが、素材がスポーツではなくロボコンという目の付け所がユニーク。体育会系のノリを知らない人でも、このノリは楽しめると思う。
NHKで時折やるロボコンは時折観るが、単にロボットを作るのでなく、思いもしないアイディアで「あっ」と思わせるチームが何チームか出てくるので、その発想を観るのが一番楽しい。意外な戦術が上手くはまる時も良いけど、敵チームがそれ以上の戦術を展開してくる。なんて事もあって、それが面白い。
物語自体は一見のんびりと展開していくような印象を与えるのだが、ミニストーリーの積み重ねで徐々に気持ちを盛り上げていき、最後のロボコンで一気に盛り上げる図式は上手くはまっていて、意外と内容は盛りだくさん。
あと本作を特徴づけているのは長澤まさみの存在感。
長澤まさみの凄い所は同じキャラでもきっちりと役を使い分けることが出来ることで、最初の無気力状態の里美を演じている時は、本当にどこにでもいそうな女の子にしか見えないのに、最後のロボコン本戦で本気の表情になってる時は輝いて見える。それに重要なのは、その過程。物語の盛り上げ方が丁寧で、徐々に活き活きとしていく経過をきっちり描いており、それを受けてその間の演技もちゃんと演じている所が良い。
脇を固めるキャラも個性的な面々で楽しめるが、設計マニアの眼鏡取ったら実は美形ってのはベタベタ過ぎないかな?まあ、あんまり動きの出来ない小栗旬だから仕方ないか。
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