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[コメント] 告発(1994/米)

見事に逆転勝利する展開と美しい音楽が、僕をヘソ曲がりにした。
ざいあす

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







なんか入りこめなかった。ケビン・ベーコンの演技はさすがと言うしかないのだが。

最初に、彼の人となりもわからないまま虐待され続けるシーンを見せられて、感情移入しづらかったのと、あまりに美しい音楽がひんぱんに使われるために、ちょっと醒めてしまったのだ。

裁判の序盤で露わになった二人の方向性のずれが、解消されたとは思えない。やはり牢獄で虐待された本人にしか苦しみはわかり得ないと思う。裁判期間の途中で自殺してしまっても全く不思議ではない。

ゲーリー・オールドマンも後半はやられっぱなしで、口封じの暗殺とかの反撃に出なかったのも物足りない。これ実話に基づいているんですか?それにしては予定調和な展開でいかにもすぎるんですよね。

悲惨には違いないが、僕の少ない映画体験の中では『パピヨン』を超える刑務所モノはない。でも、先にイーストウッドの『アルカトラズからの脱出』を見ていたので、あらためてイーストウッドの不死身ぶりにあきれてしまうという効果はあった。

それから、ケビン・ベーコンの、振れ幅の激しい役柄の流れを楽しむ上でこの作品は重要です。これ以前の『灰色の容疑者』では、文字通りの連続殺人の容疑者。(オールドマンが弁護士!)『スリーパーズ』でのヤバい看守もキレてたなぁ。

(評価:★3)

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