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[コメント] ファインディング・ニモ(2003/米)

良い部分があんまりにもストリート過ぎたせいかな?すっと入ったのは良いけど、そのまま出てしまったと言う感じです。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 現在おそらく世界で最も愛され、質の高いエンターテインメントアニメーション作品を次々に投入しているピクサーが、今度は魚の世界を舞台に投入したCGアニメ作品で、アメリカ公開から僅か8日で1億ドルを突破。更にこの年の長編アニメーション賞でオスカーも取ったと、良いことずくめの作品。

 実際、ストーリーフローは単純ながら、演出と設定の良さで大人も子供も素直に楽しめる作品になっているし、ちゃんと話にも緩急が付いていて、文句を言う筋合いも無し。

 ピクサー作品の良さは当たり前のことをいかにエンターテインメント化できるかに特化している事で、ここには意外性は無いのだが、直球で面白くできる所が評価される部分。ここではそれはズバリ親子愛なのだが、母親不在のまま父親の愛ってのが見えるのが特徴か。そのストレートさというのは、実は「母親不在」という事実をも真っ正面に受け取っている所にある。冒頭部分であっさりと殺されてしまった母親と、399人ものニモの兄弟達。それを隠すことなく、真っ正面から描いているのが興味深い。描きようによっては暗い話になりそうなものを、ポジティヴに作り上げてくれた。

 ただ、その辺の良さは分かっているつもりだけど、何故か観ていて全然心に残るものが無かったのも確か。

(評価:★3)

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