[コメント] WATARIDORI(2001/仏)
環境映画として流しっぱなしにするのが本作の楽しみ方だろうけど、やっぱりこれは大画面で観たいものです。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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フランス映画界の重鎮でもある俳優のジャック=ペランが『ミクロコスモス』に続き、自ら総指揮を執り、監督まで務めた力の入った作品。尤もペラン本人は本業の方が忙しいので、複数の現場監督をおいての撮影だったようだが、それでも雄大な空の旅を鳥たちと共に体感出来るのは素晴らしい。
ただ、本作は本作で撮影は相当な苦労があったらしい。鳥は縄張り意識がとても強いため、群れの中に異物が入ることをとても嫌がるが、撮影の都合上、望遠で撮る訳にはいかない。そのため卵の頃から人の声や機械の音を聞かせ、撮影隊が群れの中に入っても気にしないくらいに慣らせてから撮影に入ったのだとか。お陰で接写まで可能になっている。ドキュメンタリーの苦労というのも感じさせられる。
それと、フランスで撮られた良さというのは、撮影に際し、極力人間的な恣意的な撮り方をしていないと言うところだろうか。一種の教育番組には違いないけど、「だからこうしなければならない」と言うところまで勝手に立ち入って語ろうとしない姿勢には拍手を送りたい。
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