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[コメント] WATARIDORI(2001/仏)

もう少しマシな邦題思いつかないのかね・・・ 2003年5月19日劇場鑑賞
ねこすけ

圧倒的に美しく、広大な地球を舞台に広げられる決死のサバイバル。その姿を追う撮影は、一体どうやって撮ったか想像もつかないが、その圧倒的な映像美に完全にやられた。そして、そのバックに流れる力強く繊細な音楽で雰囲気を盛り上げる。ただひたすら映像美に圧倒され続ける1時間半。

だが、長い。その一時間半の間、俺は何回寝ようと思った事か。そして、3分の1は寝てしまったに違いない。中盤、いつまで続くのかとうんざりしてくる。確かに、この映像だと一時間半見ているなら飽きずに、ひたすら酔いしれる事のできるほどレベルの高い映像だ。おまけに特殊効果を用いていない。CG全盛(?)の現代で、CG抜きでここまでの映像を作り上げたと言うのは素晴らしいとしか言いようが無い。

だが、合わなかったらしい。『2001年宇宙の旅』も、未だに通して観た事は無いのだが、どうやら静か過ぎる映画は合わないらしい。

金と根性を使い、ここまでの映像を作り上げたスタッフは凄いと思う。そして、鳥達の過酷な往復もまた、過酷でありながら美しく、圧倒的だ。人間には到底理解できない「鳥」の心。それをただひたすら映像で追い続ける。別に鳥の心を感じ取る必要性は無く、この映画はただ映像に酔いしれれば良いのだろう。

だが、俺は同じ様な映像を1時間半、延々と見せられたようで眠気に襲われた。確かに今は風邪気味で、体調も優れない。そんな時にこの映画を見た俺も問題ありかもしれない。だからいつか見直したいとは思うけど・・・。

正直、この映画を観始めての最初の数十分は映像美にひたすら圧倒され続けていた。だが、少しずつ同じ様な映像の繰り返しに気付いて来た時、「この映像が1時間半も続くのか・・・」と言う疲労感に襲われた。恐らくそれが眠気の原因だと思う。

それから、この映画って劇場で見ないと意味が無い映画だと思う。そういう意味では、俺は相当の損をしたようだ。だが・・・やっぱり次に観ても寝ると思う。俺にはこの映画は合わないらしい。観るなら、同じ年にアカデミー賞にノミネートされ、そして見事受賞した『ボウリング・フォー・コロンバイン』の方が面白いと思う。

上映時間を1時間くらいにまで短くしてくれればもっと高評価に繋がったと思う。

それからタイトル。もう少しマトモなタイトルつけろよ。なんでイチイチローマ字にする必要がある?お陰で検索した時、真っ先に『TATARI』が出てきたじゃないか。

(評価:★3)

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