[コメント] ソナチネ(1993/日)
切腹のいさぎよさと血の花
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
北野はサムライに憧れをいだいてるのではないだろうか? この作品はそう思わせてしまう。その理由は「イサギヨサ」 にある。ラストはだれもが「なぜ?」「べつに死なんでも、、、」 と思ったと思う。だがあれこそがサムライの切腹なのだ。 仲間、いや友を失いその仇を討ち、すべてのしがらみと 責任と虚無(やるべきことの意義の空白)から解放されるために 自らの命を絶つ。サムライ魂ではないかイサギヨイではないか。 映画のなかでみせる北野の笑顔、あそこにはいつも死の覚悟は みえかくれしている。そしてクソの生き方をしてきたやつは かならず死んで責任をとらねばならない(責任などとれんが)、 とも言っているのだ。自殺をカッコイイとはいわない。 だが北野の潔さには同じ日本人として共感してしまう。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。