コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] パーフェクト・ワールド(1993/米)

フィリップ(T・J・ロウサー)がかわいいと思えない人には中盤はだるいかもしれない。しかし、
chihirov

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







この映画のメッセージはラストじゃなくて中盤に込められていたと思う。確かにブッチ(ケビン・コスナー)との死別のシーンはすごく泣けた。でも、振り返ると、逃走中の一つ一つの出来事から滲み出す何かの方が地味だけど大きかった。

今の自分が勝手にパーフェクト・ワールドを解釈すると、この世にはいろんな人がいて、幸せそうな人もいれば不幸せそうな人もいる。幸せそうに見えても微妙な歪みが生じてたり、常識では悪く見えても、そこに絆が顔を覗かせてたりする。仕事場という世界,家族という世界,店員と客との世界,人質と脱獄囚との世界,警官達の世界,個人の世界等この映画にいろんな世界があったけど、完璧な世界はどこにもなかったと思う。または全てが完璧な世界だったのかもしれないとも思う。

タイトルも内容も意味深いこの映画を消化するには、まだまだ力不足のようです。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。