コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ロッキー(1976/米)

その肉体が後の芸歴の足かせとなることは否めない。しかしそれでも本作は賛辞に値する一本。
もーちゃん

役者として,脚本家として,スタローンに万雷の拍手を送りたい。

不遇な時代あってこそのストーリー・テリングと人物造形の妙。

映画会社はこの脚本を高額で買い取った上で,主役はジェームズ・カーンあたりに演らせたかったという。

しかしスタローンは首を縦には振らなかった。脚本の値がどれだけつり上がろうとも自作自演にこだわった。

これは売れない役者にとっては大博打である。人生を賭けた大博打である。

結局要求は通ったものの,会社側は主役と引き換えに製作予算を徹底的に絞りあげた。

そして完成した映画がどうなったのかは周知のとおり。

思えば本作誕生にまつわるところから,彼のサクセス・ストーリーは始まっていたのだ。

それゆえロッキー・バルボアは,後に自らが生み出す数々のヒーローとは全くの別格である。

正真正銘の「横綱」である。(ん?)

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。