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[コメント] ハッピー・フューネラル(2001/中国=米)

コメディ映画としてはかなり期待を裏切られたが、ルーシー役のロザムンド・クワンは綺麗でヒロインとしてはなかなか魅力的だった。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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中国に「ラスト・エンペラー」のリメイクの映画撮影に来ていたアメリカの映画監督がそのドキュメントを撮影していたカメラマンの男から70歳以上生きた人を祝って挙げる「喜葬」という葬式の習慣を知り、自分が死んだら喜葬を挙げてくれとカメラマンに言い残し本当に危篤状態になってしまったことから、カメラマンの男が喜葬を挙げるために奔走する姿を描いたコメディ映画。

途中までは本当に危篤状態だったが、意識を回復してから、主人公のヨー・ヨーが自分のために意識が回復したことも知らずに喜葬の準備を進めていることを知り、気の毒に思って止めようとするどころか、ヨー・ヨーの奔走の結果を見ようと楽しみにしてる映画監督のタイラーの悪ノリぶりは見ていてもちょっと引いてしまう。

ただヨー・ヨーがタイラーの通訳ルーシーから散々やめたほうがいいと忠告を受けているのに、一切聞かずに仲間と共に借金してまで豪華絢爛に喜葬を挙げようとするところは、喜葬のスケールが徐々に大きくなっていくごとにヨー・ヨーが最後にタイラーの意識が戻ったことを知ったらどうなるのか、期待をうまく煽っていて興味深かった。

しかし、コメディ映画という割には全体的にあまり笑えるようなシーンがなく、例えタイラーの意識回復を伏線にヨー・ヨーの奔走をうまく煽っていたとしても、そこまでの展開がかなり単調なのが何か損をしているように思う。唯一笑えたシーンも有名俳優がマネキン相手にタイラーが死んだことを悲しむ芝居のリハーサルをするところぐらいか。国文化の違いもあろうが、この作品の笑いは何か素直に受け入れにくいものがある。

また、最終的にヨー・ヨーとルーシーの恋愛を描くのならヨー・ヨーの喜葬の奔走の過程でルーシーの恋の進展を描くべきだった。

コメディ映画としてはかなり期待を裏切られたが、ルーシー役のロザムンド・クワンは綺麗でヒロインとしてはなかなか魅力的だった。

(評価:★3)

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