[コメント] Kissing ジェシカ(2001/米)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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恋に行き詰った女性の恋愛映画。
ストーリー的には『ブリジット・ジョーンズの日記』のアメリカ版といったところか。主人公ジェシカが新聞の恋人募集広告で知り合った女性と恋愛関係になるわけだが、近年の同性愛者の恋愛を描いた映画としてはなかなか丁寧な作り。ジェシカとヘレンの恋愛過程が綿密で普通の男女間の恋愛と平等に描いていることには好感が持てる。また、付き合い始めてすぐ恋が芽生えるという安易な展開に走らせず、じっくりと描いているところもいい。そしてラストでのオチで2人へのフォローがちゃんとされていて、同性愛関係を経たジェシカとヘレンの恋愛感に成長が感じられるのも素晴らしい。
最近の同性愛関係を描いた映画は救いようのない感じでやたら絶望的な話が多いが、この映画は男女間にある普通の恋愛過程を同性愛者同士に置き換えて描いているので、ラストはハッピーエンドではないが後味はよいので純粋に楽しめる。
ただ、唯一残念なのはジェシカが母親にヘレンと恋愛関係にあることを打ち明けるという感動的な場面を作っているので、ラスト展開が少々雰囲気が壊れてしまった感がある点。
役者としてはリサ・クードロー似のジェシカ役ジェニファー・ウェストフェルトがレニー・ゼルウィガーばりのコメディ演技で頑張っていたのが印象的。ヘレン役ヘザー・ジャーゲンセンも存在感があった。
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