熱狂的な野球好きの男性と恋に落ちた女性のラブ･コメ映画｡

キャリアウーマンの主人公リンジーと熱狂的なレッド･ソックスのファンの男性ベンが出会って､恋人となり､付き合い始めは充実な交際を送るが､大リーグ開幕と同時にベンが野球そっちのけとなり､少しずつお互いの溝が広がって､一度は距離を置くが､リンジーがベンが自分と関係を戻したいがために大事にしていたレッド･ソックスの年間チケットを売却しようとしていることを知り､ベンの愛情に心打たれたリンジーがベンのいる球場に行き､売却を阻止しようとする展開｡

リンジーと野球観戦に夢中のベンとの間の微妙なギャップの描き方がなかなか面白い｡

ただ､いつものファレリー兄弟の作品を期待すると､今回はギャグ演出が控えめで､ドラマ部分でも劇的な展開があまりなく『愛しのローズ･マリー』の時のような感動も沸き起こらないため物足りなさを感じる｡描写にも風刺的な要素がなく少々無難に作りすぎた感じ｡

とはいえ､野球好きな恋人の熱狂的な趣味と恋心で思い悩むというテーマは日本でもよくあるものなので､親近感があるし､興味深く見れた｡