[コメント] 無花果の顔(2006/日)
『息子の部屋』のような感じの残された家族のドラマ｡しかし､全体的にはビジュアル重視の作品に終わってしまってる感が強い｡
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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『息子の部屋』のような家族の一人の死後の残された家族の姿を描いた映画だが､前向きな展開で終わった『息子の部屋』とは対称的に､こちらのラストは母親が精神障害に陥ってしまうという悲劇的な展開｡
本来であれば､結芽の母親を中心に父親が浮気したのでは思い悩む彼女の心情や精神障害に至るまでの過程や結芽が養子だったという問題や妊娠と出産などを描くべきだったのに､話の主軸は結芽の父親となっており､彼の死後は軸となる人物がいなくなったことで話の方向性にやや欠けた感じになってしまった｡それと家族の中で結芽の弟だけ存在がおざなりなのもキャラの描き方のバランスを悪くした｡
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