アメリカ映画『セルラー』の香港版リメイク｡

監禁されるヒロインが壊れた電話を修理して､見知らぬ主人公に助けを求める展開は共通だが､主人公とヒロインのキャラが１人で子育てしている親に改変され､ヒロインが犯罪に巻き込まれるきっかけや､主人公が犯人に追い詰められる展開もアレンジが加えられている｡

オリジナルからのキャラクター改変のおかげで､見ず知らずのヒロインの救出に奔走する主人公の行動に説得力があり､また同じ子を持つ親であるという境遇がある分､話に重みが感じられ､オリジナルよりもストーリー展開に優れている｡

ただ､カーアクションはちょっと香港らしい誇張した演出が際立ち､迫力はあるが､この作品の雰囲気には合わない気がする｡