ハワイに訪れたカップルたちが､お互いにニュースで放送していたカップル殺して他人に成りすました殺人者カップルではないかと警戒する姿を描いたサスペンス映画｡

途中まで主人公と思われたシドニーとクリフのカップルが実はニュースで放送していた殺人者たちで､それまで容疑者的に扱われたジーナとニックが逆転して主役となって､シドニーらに襲われるという展開は結構面白い｡

どうせなら､シドニーを途中で撤退させずにジーナとの間で決着をつけてもよかった気がする｡

役者的にはクリフ役のスティーブ･ザーンが凶悪なようで､変なところは弱いのが現実的な感じでいい味を出している｡いつもは鈍臭いが､恋人が窮地に陥ると本能の強さを発揮するニックのキャラも面白く､演じるティモシー･オリファントの演技とマッチしていた｡シドニー役のミラ･ジョヴォヴィッチは終盤はクリフを見捨てて､自分だけ助かろうとする役柄になってしまい､存在感が薄くなってしまった｡他の女優陣も前半の怪演の割りには活躍場面が少なく存在感を思ったほどは発揮できてない印象｡

映画としては､誰が犯人か判らない状況のストーリー作りは上手いので､容疑者となるカップルをもっと増やしてもよかったと思う｡