自分を尾行していた男を殺してしまった男が､それをネタに脅迫され始め､周りの関係者が殺されていくサスペンス映画｡

サスペンスではあるが､主人公が犯人を捜そうとかいった行動をとるわけでもなく､主人公を殺人の狂言で騙していた共犯者の男など事件の真相に関わった人物が口封じで殺されていくだけの展開で､犯人を特定するような伏線もなく､主人公も犯人に対して受け身一方なので､犯人捜しの楽しみがない｡

変なところで急にコメディタッチな展開になるのもアンバランスだし､どういう意図なのか理解しかねる｡

ただ､コメディ部分の演出を見るとダリオ･アルジェントもコメディ映画は撮れるんだなとは感じた｡

どうせなら､下手にシリアスにしないで､最初からコメディサスペンスとして描いた方が面白かったかもしれない｡