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[コメント] REC:レック/ザ・クアランティン2 ターミナルの惨劇(2011/米)

作品的には『REC3』同様に、それまでのカメラ視点の撮影を廃して、アクション寄りの娯楽作品にシフトチェンジした方が、先の展開を予想する楽しみがあり、やはり面白い。
わっこ

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スペインのホラー映画『REC レック』のアメリカ版リメイク『REC:ザ・クアランティン』のシリーズ第2弾。

今回は前作のアパートで起こったのと同様の感染被害が今度は飛行機内で始まり、空港に引き戻るも、クルーと乗客がターミナルに隔離されてしまう展開で、オリジナルの『REC レック』にも続編があるが、それのリメイクではなく、独自のストーリー展開となっている。

さらに、前作のアパートでの感染がテロリストがアパートの一室で実験していたバイオテロのために培養していた病原菌による感染被害ということが明らかにされる。

1作目と同じ物が要因の感染の惨劇が別の場所から始まるストーリーやヒロインアクションの色が強いところは本家シリーズの『REC3 ジェネシス』に似ている。(製作はこちらの方が早いが・・・)

作品的には『REC3』同様に、それまでのカメラ視点の撮影を廃して、アクション寄りの娯楽作品にシフトチェンジした方が、先の展開を予想する楽しみがあり、やはり面白い。また感染者たちを掻い潜って、テロリストに人質にされた乗客の子供を助けに単身乗り込むヒロインの姿も美術セットと相まって『エイリアン2』を彷彿とさせ悪くない。

ターミナルを舞台にした事で、感染者との恐怖シーンもバリエーションに富んでおり飽きさせなかった。

個人的には今作は『バイオハザード ディジェネレーション』を実写映画化したらこんな風になるのかなという印象も持った。

最後はヒロインを感染者にしないで一緒に脱出させてもよかった気がするが、ハッピーエンドを期待させておきながら、無理矢理、悲劇的な結末にしてしまった『REC3』よりも、脱出した人がいる裏で感染したネズミから再び感染が広がっていくことを示唆した今作の方が終わり方は自然な気がする。

(評価:★4)

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