突如現れたトラックに襲われる男のサスペンス･カーアクション映画｡

理由もわからず主人公が突如トラックに襲われるというアイデアは面白いが､主人公を襲う不条理さや恐怖の表現に固執するあまり､話がやや犯人のトラックの想定どおりに動きすぎ､御都合主義な点が感じられる｡

例えば､トラックに襲われる前の段階で主人公の車が追い越さずにやり過ごした場合､主人公の車とトラックが運転中に別の車が割り込んだ場合､主人公の車がトラックに襲われる前に故障､ガス欠､タイヤがパンクしてしまった場合､スクールバスにはまった主人公の車のバンパーを主人公が外そうとしている時､間に合わずにトラックと鉢合わた場合､主人公がこっそりと犯人のトラックに近づいてタイヤをパンクさせるなどの細工をした場合､またはトラックが途中で故障､ガス欠､タイヤがパンクしてしまった場合などこの二台の追撃シーンが上手く機能しないのではと思われる状況が結構多かった｡

映画的には主人公が最初にトラックに襲われた後､レストランで犯人が誰かを探るシーンでややだれた展開となり､その後トラックに襲われる恐怖感が薄れたのが残念｡