近年の超能力物映画の中では最高の出来で発送を逆転に取ったのが素晴らしい。普通はどの超能力物も相手の心の中の事が分かってしまう能力を持っているという設定が多いがそれを逆手にとり相手に自分の心の中の事が分かってしまうという設定にしただけでかなり通常の超能力物と違う見方が出来てストーリーもひねりやすいので発送としては良い。この作品の魅力は監督のセンスである、どんなにシリアスでもどこかでコメディタッチにして堅苦しさを和らげているので退屈しない。役者も安藤政信は演技もしっかりしていてストーリーも引っ張っていけたので問題ない、しかし何より素晴らしかったのは八千草薫である、主役を引き立てていて助演としてすごく光っていた。来年の日本アカデミーではかなり有力候補である。他では鈴木京香が最初はお相手役と言う感じでぱっとしなかったが主人公を受け入れていく事で段々目立っていってるのでとりあえず日本アカデミー候補にはなるだろう。欠点としてはサトラレの主人公が心で人の悪口をいっていても町の住民がずっと耐えてくとは到底思えなく、子供にもサトラレに対する法律が通用かというとそうでもないのでは？とも思ってしまう。またその町に他の町の人が出入りする事もあると思うので主人公が今まで自分の秘密に気づかずにいるというのも上手くいきすぎな感じもする。また終盤の泣かせが特に感動だがそこがしつこすぎて退屈する人もいると思う。総合的にはストーリーの発送の良さと役者の演技が素晴らしかったが発送生かすためにもう少しちゃんとストーリーを設定して欲しかった。