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[コメント] わたしが美しくなった100の秘密(1999/独=米)

下ネタや過激でブラックなネタを中心に笑いを取っていて、そこそこ笑えるが、少々悪ノリが過ぎている部分もあり、愛国心や軍事的思想を強調したストーリー展開と相まって、ちょっと好みの分かれる内容。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







擬似ドキュメンタリー・コメディ映画。

ミネソタ州マウントローズのミス・コンテストの出場者の少女や審査員、出場者の家族といったコンテストに関わりのある人物たちに次々とスポットを当て、彼女らにコンテストに賭ける意気込みなどをインタビュー形式で展開していくストーリー。

コメディシーンは下ネタや過激でブラックなネタを中心にして笑いを取っていて、そこそこ笑えるが、少々悪ノリが過ぎている部分もあり、愛国心や軍事的思想を露骨に強調したストーリー展開と相まって、ちょっと好みが分かれる内容。

ストーリー自体は、コンテストへの出場理由や意気込み、ライバルへの闘争心や嫉妬、コンテスト直前のプレッシャーなど、ミス・コンテストに出場する少女たちの内に秘める様々な心情が描かれていて、なかなか興味深い。

特に、娘を裏工作してでも優勝させようとする母親や同じ出場者の少女への嫉妬から暗殺計画を企てる娘と言ったエゴを剥き出しにしてミス・コンテストのために奔走するキャラの浅ましさはなかなか風刺が効いていてよかった。

役者も適材適所でなかなか上手い配役。アンバー役キルスティン・ダンストはキュートで清純そうな女の子を上手く演じている。アンバーに嫉妬するお嬢様育ちの少女ベッキー役デニース・リチゃーズは顔立ちが年相応に見えるので、この手の役には少々きつさが目立ったが、いかにも同姓に嫌われそうな女の子の演技は型にはまっていた。助演ではベッキーの母親役のカースティ・アレイの怪演がなかなか恐かったし、アンバーのために棄権して自分の衣装をアンバーに提供する少女リサを演じたブリタニー・マーフィの演技がなかなかよかった。

日本人家族の娘役で松田聖子が出演している。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)きわ[*]

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