[コメント] メラニーは行く!(2002/米)
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二股恋愛サクセス・コメディ。
ニューヨークにいる今の恋人と結婚するため、戸籍上の夫に離婚を突きつけに長く離れていた故郷に戻るという展開は面白い。しかし、このメラニーが故郷の人々を散々馬鹿にし迷惑をかけ、性格的にも自己中心的で暴力的で思った事をずけずけ言う思いやりのない女性なのになぜ故郷の人々や友人から支持を受けている点が実に不自然。
特にラスト・シーンでメラニーは自分のわがままで地元の教会でアンドリューに結婚式を開かせておきながら、直前になって現れた弁護士にジェイクとの離婚が成立していないことを聞かされ、突然婚約解消。怒ったアンドリューの母ケイトに対し、本来であれば、弁解の余地がないのに自分の母を罵られて逆ギレし、殴ってしまう。それをなぜか地元の人々が応援する。どう考えたってメラニーが悪いのに、これが許されてしまうというのは正直不愉快な思いがした。さらにその後、メラニーは自分が散々バカにしていた子供と夫との幸せな生活を手に入れつつ、ニューヨークでのファッションの仕事も続けるという図々しい展開。さらに傷つけた友人ともあっさり仲直りしているのも都合良すぎ。
『キューティ・ブロンド』もそうだが、ここ最近のリース・ウィザースプーンが知性派だが性格が悪いというキャラが多く、美人を笠に着たふてぶてしい顔と図々しい態度の演技ぶりが板に付いてきてしまって、それがはまっているだけに今後の役どころに影響しないか心配。今の路線は彼女には合わない気がする。
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