素人ゆえの映像の力強さ。

　大阪芸術大学の学生が卒業製作に撮り、ぴあフェスティバルで準グランプリを受賞したが内容の過激さ故に上映不可になったという曰く付きの映画らしい。

　感想は、「ショック」の一言につきる。歴史的背景と、素人が撮ったという事実が、単なるフィクションとは違う現実味を帯びた映像効果を生み出している。観ている人がフィクションだと割り切ることができれば、陳腐な作品にしか過ぎないのだろう。しかし、それがなかなかできないところが、この作品の恐ろしさだ。観ている人がこの事件を自ら引き受けざるを得ないというか...。