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[コメント] キャノンボール2(1983/米)

これは名声預金を解約した養老院映画ですか?
tacsas

キャプテン・ケイオスにオランウータンに大巨人もどきに日本車と「ホラッおっかしいんだぞう」とでも言いたげな親子ジョークにも通ずる旧時代的感が、突っ込み辛いなどと泣き言も云えないほどに炸裂しまくる。突っ込もうと思えば「シャーリー・マクレーンの短い拘束時間」とか「リチャード・キールの僕は元車のセールスマン発言」とか「この脚本家って第1回キャノンボール優勝が売りだったのでは?」とか皆無ではないのだが、これを帳消しにする程の「面白い顔してプゥ〜」のような顔芸的なその場しのぎを怒濤の如く連発する映像には正直なところ抵抗を感じてしまう。これやっとけば喜ぶだろう的なヌルい設定。これが到底愉快とは言い難く土台のユルさを単純に露呈。そんなこんなで茶化しニクいことこの上ないのだ。しかも話がとても分かり易いので余計にタチが悪い。

 そうそうたるメンツも米国では無名なジャッキー・チェン以外昇り調子というわけでもなく、つい「こんなことしてる場合か」と冷水を浴びせたくなる。茶化される為に生まれてきたような作品のクセして「チキチキマシン猛レース」にすらかなわないレースシーンの迫力も含めまったくもって茶化し辛くて仕方がない。前作のロジャー・ムーアファラー・フォーセットの穴埋めばかり考えていたら他の穴がいつの間にか拡がっており気づけばスカスカの地層ができていたみたいなタマラン仕上がりだ。

(評価:★1)

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