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[コメント] クローネンバーグの デッドゾーン(1983/米)

超能力者の苦悩より、悲恋ドラマに泣けた。キャッスルロックの寒々しさが追い打ちかけてせつない。
ざいあす

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







久々に衛星で見たら、意外と普通だった。昔見た時にはもっと静謐で高尚な印象だったのだが。特に音楽がかなりがんばっているため、ちょっと前に出過ぎたかんじ。ハワード・ショアだとばかり思ってたらマイケル・ケイメンだった。

でも冬の地方都市の情景が、彼の孤独をさらに引き立ててせつなさ倍増。 超能力者の孤独な葛藤もいいが、悲恋ぶりが泣かせる。

大統領候補を狙撃するところは、単純な善悪の対立構造になってるのでちょっと強引。現代ではヒトラーのような突出した人物よりも政治システムそのものが核のボタンを押してしまうように思う。ブッシュが暗殺されても雨後の筍のように戦争を仕掛ける大統領は次々と現れるだろう。

皮肉にもマーティン・シーンは、「アメリカン・プレジデント」で補佐官になりTVシリーズでは遂に大統領に上り詰めた。イラク攻撃にも反対してるし、シュワちゃんなんかが将来の候補になるくらいなら彼に政治家やって欲しい。

(評価:★4)

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