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[コメント] 刑事グラハム 凍りついた欲望(1986/米)

レクター繋がりではなく、マイケル・マンの作品なので見た。音楽以外は納得の出来映え。やっぱり「男の勝負」映画になっていた。
ざいあす

これはけっこう「マイケル・マン節」入ってます。

前半の、都会のクールさ全開の白を基調にした建物の引きの絵や、『インサイダー』思わせるような青みがかったシャープな映像を見せるダンテ・スピノッティ得意のカメラワーク。

クールな映像に相反して時代がかったアナログなシンセサイザーや見せ場に割り込む場違いなロックなどヘンな選曲センス。

そして、「オレは絶対に許せない」と妻の反対を押し切って「執念の勝負」に出る熱い男の闘いぶり。

どれをとっても「マイケル・マン節」モロ出しです。

グラハム刑事役はウィリアム・L・ピーターセン なので『L.A.大捜査線』 の雰囲気もある。でも刑事というより、犯罪心理分析官(じっさい、そっちが専門なのだろう)の手法で犯人像を構築していくプロファイラーぶりがかっこいい。

レクター博士はわずかの出番のみ。しかし、グラハムの体についた臭いで生活ぶりを言い当てたり、電話一本でグラハムの住所を突きとめたり、知能犯の凄みを見せる。別の役者がやっているのに脳裏にアンソニー・ホプキンスが浮かんでしまう。 リメイクでどれだけ見せ場が増えているのかわからないが、まもなく公開の『レッド・ドラゴン』も見てみたい。(ホフマンの役が知りたい!)

トマス・ハリス一度も読んだことはないし、『羊たちの沈黙』にも及ばないが、マイケル・マン好きなので大甘4点。

(評価:★4)

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