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[コメント] マッチスティック・メン(2003/米)

リドリー・スコットらしさは薄いが、代わりにニコラス・ケイジに笑わされ泣かされ、楽しませてもらった。
ざいあす

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「スティング」みたいなひっくり返し方に引っかかっちゃった。

ドンデン返しよりも、最後のニコラス・ケイジの邂逅、そして安らいだ表情に、見ているこっちもやっと解き放たれた気持ちになれたのが良かった。それまでの切羽詰った神経症がこっちにも感染していたみたい。

その神経症がどう治ったのかのオチをつけてくれなかったのが残念。 また、ドンデン返しから巻き戻してみるとそれまでの父娘のやりとり(彼女がそこまで喜怒哀楽見せる必要があったのか)に疑問も生じる。 ひっくり返すにしても、どこかに二人を結びつけるセリフや小道具を残して欲しかった。

そうは言っても、とにかくニコラス・ケイジがハッピーな結末を迎えられただけでこっちも幸せ、ってかんじ。コンゲームなのに大甘な締め方だったが、お人好しでどこかヌケたイメージのニコラス・ケイジあっての話で、痛快なほどハマっていたと思う。

リドリー・スコットぽい冴えた映像は無かったし、これだけ主人公の心情を描いたのも珍しい、彼らしくない作品。アリソン・ローマンもうまかったけど、ニコラス・ケイジ一人に笑わされて泣かされました。

(評価:★4)

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