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[コメント] 新・桃太郎(1987/香港)

私に台湾留学を決意させた運命の1作
evergreen

 あれは忘れもしない高校3年の夏、深夜受験勉強の休憩にTVをつけたら放映されていたのがこの作品。桃太郎のお話だが、どうやら中国かどこかの作品らしいということはわかった。その作品のあまりのB級ぶりと、とてつもなくキュートな主演女優の繰り出すジャッキー・チェン顔負けのクンフー・アクションの大変なギャップに驚愕したことを今でも鮮やかに覚えている。後日、古新聞で調べたところ、台湾製の「新・桃太郎」という映画で、主演はリン・シャオローという女優であることがわかった。こんな映画を作る国、キュートなリン・シャオローのいる国・台湾とはいったいどんな所なのだろうと非常に気になり、台湾の概説書を読み漁り、大学に入ってからは台湾政治のゼミに入り、4回台湾旅行に赴き、ホウ・シャオシェンツァイ・ミンリャンなどの台湾の文芸ぽい作品を鑑賞するようになったのである。この作品を見なかったら、後に大きく影響を受けた傑作『風櫃<フンクイ>の少年』にもめぐり合えなかったかもしれない。今は会社づとめをしているが、台湾には人一倍関心を持っているし、中国語を学ぶため、台湾留学を真剣に考えているくらいだ(ホントです)。Z級なストーリーとZ級なSFXの他愛ない作品であるが、主演のリン・シャオローのアクションはとてつもないほど凄まじく、香港映画顔負けの迫力である。リン・シャオローには『トゥモロー・ネバー・ダイ』に ミシェール・ヨーの代わりでボンドガールを演じて欲しかったし、『グリーン・デスティニー』にも出演して欲しかったです。武侠モノにはシャオローは外せんだろ。一般的に見たらチャチな作品に入るのかもしれないが、個人的には大変影響を受けた映画で、思い入れのある作品である。ビデオは廃盤なので、シリーズ3作まとめてDVD化を切に希望する。難しいと思うが・・。

(評価:★5)

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