[コメント] 少林キョンシー(2004/香港)
その分裏切られた時の落胆も大きい訳で・・・。久しぶりにこんなヒドイ作品を見たと愕然。点数の甘い私にこの点数をつけさせるのはある意味スゴイんですけど。何がヒドイかと言うと・・・
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●キョンシー全然出てこない!!
いや、出てくる事は出てくるんですが、タイトルで全面アピールしている割りには重要度は低め。タイトルと内容のギャップがここまであると、もはや詐欺です。そして致命的な事に、キョンシーが全く怖くない。幼い頃テレビで見ていたキョンシーや『霊幻道士』のあの恐ろしさ。息を止める練習をしなくちゃ!と思わせてくれないキョンシーなんてキョンシーじゃないやい!
●アクションがぎこちない。
これって何年前の映画なんですか!!数十年前のテレビで見たようなワイヤーアクションにはビックリ。21世紀だよ今!!いかにもフィルムをつぎはぎしましたみたいな雑さも目につく。棒を使ったアクションも音入れがすごくわざとらしくてお昼にやってる時代劇かよ!みたいなチープさが痛々しい。CGもいつの時代なのよ!っていう。…てかこれCGか?コマ撮り?・・・え?コマ撮り!?!?(もーどーでもいい)
●無駄に正統派
ここまでイタタな作りなんだからもうこの際B級に徹すればいいものを、無駄に正統派な作りにしようとしていてますます痛々しいものに。でも全くもって正統派じゃないんだこれがまた。なんだか意味深なキャラ設定と怪しんでいた人物も、とくにそうではなく…みたいなもう本当よー分からん!!え!なんだったのよ!え!そんな扱い受けるくらいなら必要だった?このキャラ!とか、そういうの多すぎ。色々伏線張って面白くしようとしつつも、結局頭がついてこなくて破綻しちゃったよーって感じ。・・・というか破綻すらしていないという事実。
●パーフェクトなまでのご都合主義なストーリー。
これはもうヒドすぎる。失笑モノですよ。え!あの人は?あの子はどうなったの?え!アンタたちそれでOKな訳!?!?っていうあまりにも強引なラスト。強引ていうか、もう何も考えたくなかったからこれで許してという感じなんでしょうか?
●極めつけに無駄に長いというおまけ付。
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とにかく分からん…この映画、何が言いたかったのかサッパリ分からん。世の中には意味なんてないけど楽しんだモノ勝ち!的映画は沢山あるし、そういう映画も私は大好きだけど、この作品には楽しめる要素すらないですから。強いて言えばツッコミどころが多いぐらい。タイトルの胡散臭さをそのまま映画にしてくれれば良かったのにー。私の方がまだマシな映画作れるんじゃないの?って本気で思いましたからね。邦題のセンスだけが光っているへんてこな映画でした。本当・・・
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07.05.22 記
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