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[コメント] アズールとアスマール(2006/仏)

これまでのミシェル・オスロ作品の良さはもちろん引き継がれていましたが、今作は肝心の物語の方にあまり魅力がありませんでした。
づん

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







以前のミシェル・オスロ作品と、なんとなく絵のタッチが違う気がしました。なんだか少し前のプレステとか、古いゲームの粗いCGみたいな感じ。

また、斬新な切り絵の手法や天才的な色彩感覚など、これまでのオスロ作品の良さはもちろん引き継がれていましたが、今作は肝心の物語の方にあまり魅力がありませんでした。

特に肌の色の違いを用いての展開はあざとすぎて、逆に差別意識を感じてしまいます。ブラックカップルとホワイトカップルが誕生した後で、それぞれの妖精が「やはりあちらの王子に惹かれます」などと言い、カップルを作り直すくだりなんかはとても嫌らしい。

それにしても不思議な動きで流れるライオンのたてがみや、美しい鳥の羽、きらびやかな宮殿に、繊細な侍女たちの動きなど、見ごたえのあるアニメーションはやはり素晴らしい。

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08.07.23 記

(評価:★3)

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