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[コメント] 浪華悲歌(1936/日)

カメラは執拗に空間の奥深くまで狙っており、可能な限り広い空間を用いて展開させるドラマは観ていて飽きない。
づん

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







パンフォーカスのライトがそうさせるのか、エロじじいたちの眼鏡が無駄に光るシーンが多い。狙った訳ではなかったかも知れませんが、眼鏡の光が狡猾さとか汚さを象徴しているようで面白い。

またラストでの恋人の裏切りは世の移り変わりと共に薄情さを増す男女といった風情。

カメラは執拗に空間の奥深くまで狙っており、可能な限り広い空間を用いて展開させるドラマは観ていて飽きない。

また、山田五十鈴の大阪弁も箔があってよい。「アホ」じゃなくて「阿呆」なんだね。

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08.12.22 記

(評価:★3)

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