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[コメント] 女相続人(1949/米)

徹頭徹尾オリヴィア・デ・ハヴィランド。メイク、挙動、声色まで含め完全な演技プランに圧倒される。メソッド式俳優のモンゴメリー・クリフトはその表情、特に口元にその成果があらわれており、地味ながらも良い仕事をしている。
3WA.C

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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二度の「button?」のやり取りにキャサリンとモリスの真実の関係を象徴させる巧みさ、この長編を主に4人の芝居だけで持たせていること凄さ、とにかく素晴らしい作品。

導入部でモンゴメリー・クリフトが歌う『愛の喜びは Plaisir d'Amour』の歌詞、愛の喜びは一瞬だが、それ故に得た苦しみは一生とはキャサリンの人生そのものだったと気づかされたときのやり切れなさ。言葉一つで人間はここまで破壊されてしまうのだ。

(評価:★5)

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