コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 大怪獣出現(1957/米)

やっとメギラのご尊顔を拝見できたよ。だけど、やっぱりイメージが…
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 元々日本では『大怪獣メギラ』という題で短縮版を劇場公開した作品。メギラと(勝手に)日本で呼ばれているこの怪獣の姿は秀逸で、海外物のSF作品の紹介記事を見ると、『大アマゾンの半魚人』の半魚人や『宇宙水爆戦』のメタルナ・ミュータントなどと共に必ず紹介されているほどメジャー。残念ながらその本物に出会うことは今まで無く、これを観るのはとても楽しみにしていた。

 ただ、実際に見てみると、この怪獣、それほど迫力がある訳じゃなかったな。ウルトラマンとかでテレビシリーズで出ても、多分このままじゃ見劣りしてしまうって感じ。大体怪獣の名前自体、「メギラ」ではなかった。

 劇中ではクレイカと呼ばれていたこの怪獣はカタツムリの突然変異体という位置づけで、名前自体、単体の名前ではなく、種としての名前だった。しかも人間対怪獣の息詰まる戦いと言うより、彼らは本当に単なる動物の一種で、巣ごと人間に駆除されて終わり(最後に一波乱起こしてはいるけど)…ちょっと寂しい。

 アメリカ産のSF作品で出てくる怪獣は、戦う対象、あるいは畏怖の対象ではなく、駆除する対象でしかない場合が多い。こんな所でも日米のSF作品の違い、怪獣の捉え方の違いを感じさせられることとなった。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。