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[コメント] シャーキーズ・マシーン(1982/米)

もうちょっとで佳作たり得たが半歩足りなかったって感じだろうか?
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 当時イーストウッドと双璧をなすと言われたレイノルズが、あたかもそのイーストウッドに対抗するかのように作り上げた刑事物。警察の中でははみ出しものではあるが、一本筋が通った思いを持った刑事が、周囲の無理解に悩みつつ自らの思いを遂げていくという作りと言い、イカれた犯人と言い、BGMにジャズをメインとしていることと言い、観ていると本当に『ダーティハリー』(1971)を意識したかのような作りになってる。

 メインにラブストーリーを持ってきたことがイーストウッドとの違いかな?レイノルズは自堕落だけど女にだけはもてるって役が多いため、それに準じたってことだろうけど、それを自分でやってしまうって所がナルシストっぽくてなかなかよろしい。

 出来は決して悪くは無く、主人公シャーキーのワンマン映画ではなく、シャーキーと同じようにだらしがないが、自分なりに正義感を発見していく同僚達の描写もなかなかしっかりしていて結構見応えはある。

 レイノルズの男臭さはいつも通りだが、この作品ではレイチェル・ウォードの存在感が良い。この手の作品ではどうしても「誰でも良い」ようにされる女性描写が意外な丁寧さで描写されるし、それに応えて存在感たっぷりに演じていた。

 ただ、物語がちょっと平板であったことと、途中のダレ場で飽きさせてしまうところが問題か。

(評価:★3)

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