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[コメント] マルコ・ポーロの冒険(1938/米)

東洋版カサノバだけど、クーパーじゃ役に合わない。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 当時元と呼ばれていた中国に行き、そこで見たこと聞いたことを綴った「東方見聞録」の著者(正確にはそれを口述筆記させたもので、本当の著者はルスティケロ)であるマルコ・ポーロを描いた話なのだが、なんせ「東方見聞録」自体が本物かどうか、マルコ・ポーロ自身も本当に実在の人物か分からない。それで物語を作るのだから、当然ほとんどは想像になってしまう。

 で、その想像で描いた部分が単なる女好きになってしまった。まあ「カサノバ」の例もあって、そんな人物にしても物語は作られるし、完成度も高められるはずなんだが、本作は残念ながら全然面白くない。

 理由は簡単で、見事なほどにゲイリー・クーパーが合ってないという点。元より真面目キャラで売ってたクーパーだけに、遊び人とか女好きとかの役がねえ。実際本作はクーパーのフィルモグラフィの唯一の汚点と言われているようで、なるほど納得。

(評価:★2)

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