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[コメント] サヨナラ(1957/米)

なんとなくアメリカ主導で「日本人は黙って俺に付いてこい」(クレージー・キャッツ)みたいな雰囲気を感じてしまったためだろうかな?全然ノれませんでした。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 ジェームズ=ミッチェナーの同名小説の映画化で、日本ロケを敢行して完成。日本のエキゾチックさを強調してアメリカではヒット。1958年全米興行成績2位。

 物語としては朝鮮戦争時代の日本人女性とアメリカ軍兵士のラブストーリーなのだが、実質的には日本の現地妻の話となるのだろう。で、考えてみると、この主題の話って日本ではほとんど作られてないのだな。強いて考えると、私が知る限り『にっぽん昆虫記』(1963)の一エピソードくらいかな?かなり深刻な問題だし、題材としては悪くないのに、映画にしにくい理由でもあったんだろうか?それとも単に私が無知なだけか?

 そう言う意味では新鮮な作品ではあったのだが、なんだか観ていて妙に腹が立つ作品でもあった。日本でわざわざロケしたという割に、到底日本とは思えない描写が続き、妙な苛つきを感じてしまう。そう言えば『王様と私』(1956)はタイではえらく不評だと言うから、それと同じなのかも知れない。

 ただ、こういう海外ロケにありがちな話で、監督とブランドは撮影開始直後からぶつかり合い、それが最後まで続いたとのこと。

(評価:★2)

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