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[コメント] すべての道はローマへ(1948/仏)

あんまりきわどいところ無い上品なコメディだね。フレンチコメディはもっとどぎついのが定番な気も。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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 コメディを前面に出したロード・ムービー。ストーリーそのものは破綻してるような印象を受けるが、笑いの部分がかなり上品に作られてるので、結構こう言うのは私の好みだ。ビシッとスーツで決めた3人の子供が画面の端々に出てくる演出も良し。

 誤解が誤解を生み、その結果笑いが起こる。コメディの王道とも言える話の展開。それで情けない男が最後にヒーローに…とまではいかなかったか。全般的に温かい目で観て上げるべき作品だ。こう言う映画があっても良いじゃないか(通常なら私はこう言う作品に怒りを覚えるものだが、何故か本作に関しては肯定してしまう)。

 それにしてもこの題は人を食ってるね。「TOUS LES CHEMINS MEMENT A ROME (すべての道はローマに通ず)」(ラ・フォンテーヌの「寓話」で出てくることわざ)から題を取ったんだろうけど、確かに様々な場所から全員が目指してるのはローマだったし、そこで全員が集まって大団円だから。まちがっちゃいないか。

(評価:★4)

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