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[コメント] くりいむレモン(2004/日)

80年代に高校生くらいだったら、このタイトルで特別な感情を持つ男も多数いると思いますが、それはとりあえず置いておきます。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 それをあの山下敦弘が映画化。これを知っただけで、先ず観る事はなかろう。と思ったのだが、何故かテレビで放映されたのを観てしまった。

 山下監督は駄目男を描かせたら確かに上手い。微妙な青年同士の関係を描いた『リアリズムの宿』(2003)は特にその真骨頂とも言えるのだが、監督の作品ではなるだけ恋愛色を出さない事が特徴であり、それが良かったのだが、本作はいきなりの挑戦作になってしまった。芸風を広げようとしての事だったのかも知れないけど、これが又見事に滑る。

 本作の目的としては、恋愛ではなかったのではなかろうか?悪い言い方をすれば、一線を越えてしまった男女が、それでもやっぱりお互いギクシャクしてる所が本作の売りだったのだろう。しかし、そのギクシャクさを乗り越えようとお互いに体を重ねるしかないという話の展開はやっぱり山下監督の手に余ったのではなかろうか?

 いくらテレビだと言っても、正視に耐えないものを作ってくれてしまったお陰で、これ全部観るのはかなりの苦行を必要とした。

(評価:★1)

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