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[コメント] 宇宙からの生命体 ブラッド・ラスト(1958/米)

ハリウッドB級作とはこれだ!と言い切ってしまうほど気持ちの良いB級作品です。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 とにかく低予算、早撮り、役者も新人ばかりという、ここまでやるとかえって小気味よくなるほど。

 実際物語としても、世界を覆い尽くすほどの宇宙生物のパニック…と言う訳でなく、感染した女性が誤解から逃げ回るという、それだけの話で、設定も大変いい加減。見せ場はラストの飛行機の中で、これは結構緊張感があったが、それだってセット丸分かりのチープさ。モンスターであるブラッド・ラストに至っては、ぶよぶよの固まりを動かしてるだけ。

 それが悪いと言うつもりはない。元々B級作品ってこういうものだから(そもそもB級作品の定義というのは、他のちゃんとした作品の併映が前提で、それ専門のBスタジオで撮られたもの)。逆に割り切ってみれば、大変楽しい作品である。

 ただ、設定はどうだろうか?

 そもそも宇宙から来た危険な細菌を研究書から持ち出して家で研究するという時点で、もはやリアリティのかけらも見えないし、感染したリンはそこら中触れ回ってるから、既に全米が感染してるってことになるんだが…ま、その辺も味って奴か?

(評価:★2)

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