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[コメント] ロジャー・ラビット(1988/米)

ベティ・ブーブが妙に色っぽく作られてたような…
甘崎庵

 日本でも手塚治虫が「バンパイア」で挑んだことがあり、技術的には可能なのだが、違和感なしに融合させるのは至難の業である。なにせ俳優は見えていない相手に対して演技しなければならないので、その調整が非常に大変(怪獣とかが相手だと人間と相手の対比がまるで違うため、逆にやりやすいのだが、等身大が相手、しかも肉体的な接触があったりすると、調整が無茶苦茶大変だ)。しかもこの映画でのロジャー・ラビットの動きは本当に激しい。わざわざこんなものを作ろうと思った監督には頭が下がる。

 物語自体は割合シンプルな構造ではあるが、随所にギャグがちりばめられているので飽きることはない。懐かしいアメリカン・アニメが好きな人だったら一見の価値はあるだろう。そこそこしか知らない私でも結構楽しめた。

 『キャスパー』みたいなものも作られているのだから、今ならもっと低予算で続編作ることも可能だろう。

(評価:★3)

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