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[コメント] おはん(1984/日)

当時の日本映画の衰退ぶりがよく分かります。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 宇野千代の同名小説の映画化。いかにも溝口健二好みの作品を新解釈で市川監督が仕上げたが、流石にこういうドロドロした作品はちょっと手に余ったか、妙にちぐはぐな感じの作品になってしまった。ド演歌の世界だからこそ、市川監督にはすっきり演出してほしかった所。それに内容的にもかなり退屈。とにかくおはんという存在が歯がゆすぎて仕方なし。

 それに、1980年代はポストモダン華やかかりし時代。そんな時に大作映画はまるで1960年代から引っ張ってきたかのようなものばかりで、いかにも「これこそが日本文芸だ!」みたいな出され方をすると、凄く鼻につく。

(評価:★2)

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