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[コメント] イコライザー(2014/米)

監督は「やればできる子」なので、歯車が噛み合いさえすればヒット飛ばすだろうと思っていたのだが、ようやくその日が来た。やはり監督はワシントンとのかみ合わせが良い。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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 本作は基本的にとても単純な話である。引退して身分を隠していたエージェントが自分の正義のために悪人と戦うというもので、アクション映画のパターンとしてはとても多く存在する。恐らく世界中で年に10本以上は作られているだろう。アクション映画としては最も多いパターンの話と言える。

 そんな多数の作品の中で個性を出すのは大変難しいのだが、それを見事にやってのけたのが本作の面白いところ。

 それが出来たのが一つにはデンゼル・ワシントンの存在感となる。だいぶ老齢になってしまったが、まだまだアクション第一線で活躍出来てる。この人の良いところは演技派でありながら、一度アクションとなると見事に映える動きを見せてくれることで、基本いい人なのに、一旦戦闘モードになると眼光が一気に鋭くなる。そのオンオフの切り替えが見事で、この手のキャラを演じるにはうってつけ。キャラが突出して良い。

 もう一つが特徴のある戦闘シーンが挙げられる。この作品ではロバートは特殊な戦い方をする。敵を前にした時に、瞬間的に何秒使ってどのように動けば敵を倒せるかが頭に入っていき、アクションに入る前に高速で理想的な戦いが展開され、その後実際に同じ戦いが実際に行われる。他にはないその描写が観ていてとても心地良い。それが何カ所かあるので、それを観るのが目的になって、戦闘シーンの間のよくあるストーリーも楽しめたりする。

 特徴としてはほぼこの二点に集約されるのだが、それだけで本作を特徴付けるに充分。

 すかっとしたアクションを観たいという人には自信を持ってお薦めできる作品である。

(評価:★3)

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