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[コメント] クレヨンしんちゃん オラの引越し物語〜サボテン大襲撃〜(2015/日)

濃い国の物語なのに中身は薄味。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 毎年公開される「クレヨンしんちゃん」の映画。出来が良いのもあればさほどでないものもある。前年のガチンコ!逆襲のロボとーちゃんは大当たりだったが、この年の作品は、「まあ並か」というレベルの作品。ストーリーは悪くないが、なんせ20作以上も作られているので、上位に食い込むには相当な良作でないと無理。薄味の本作ではそこまでいくことはない。

 これまで旅行で海外に行く話はいくつかあったものの、生活するのは初めてだったかもしれない。そこでカルチャーギャップなども描けて行ければ良かったのだが、尺が短いために割とすんなりメキシコに馴染んでしまってた。

 舞台が海外のため、目先は変わっているが、テレビ版から登場するキャラは家族に限られてしまうので、逆に世界が狭まった感がある。新キャラも言うほどアクが強くないので、するっと観られてしまう。あんまり心には残らなかった感じだ。

 メキシコにいるのだから、カルチャーギャップをもっと前面に押し出すか、新キャラであるフランシスカがもう少し個性見せていれば違った形で見所もあったと思う。結局しんのすけの個性に全部持って行かれてしまったので、いつもの作品と言った風情だし、家族の結束もそんなに強調されていない。結果薄味の作品だった。

(評価:★3)

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