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[コメント] 007/ゴールデンアイ(1995/米)

かなり楽しい作品に仕上がってますが、私にとっては、本作でアラン=カミングを見いだしたのが一番の成果だったか?
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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 今回のボンドの移動はシベリア〜(9年)〜ロンドン〜モナコ〜ロンドン〜ロシア〜アメリカ〜キューバ。ほぼ地球を一周してる(ロシア〜アメリカ間がもし東回りだったら、シリーズでは初めて太平洋を超えたことになる)。

 6年ぶりのシリーズ再開作品で、5代目ボンドとなったブロスナンの第1作目。これまでのボンド役の特徴からすると、コネリーが“牡”。レーゼンビーが“感情”。ムーアが“笑い”。ダルトンが“真面目”。ときたら、ブロスナンはどうなるだろう?一言で言うと、“現代風”かな?極端な個性は無いけど、非常にバランスの取れたボンドを演じていた(目の綺麗さで言えば歴代トップだ)。

 さすがに用意した期間が長かったこともあってか、とにかく派手な仕上がりとなった作品で、物語のバランスもかなり良し。画面はこれまでのアナログからディジタルへと移行し、見栄えは格段に増したし、戦車のカー・チェイス等という無茶な演出も見せてくれた(一人で戦車に乗ってるなんて言う設定無視はともかく…)。列車の破壊やら、池から巨大なアンテナが出てくるなど、『私を愛したスパイ』や『ムーンレイカー』と並ぶかそれ以上の派手さを持っていた。

 キャラクターを言えば、ボンドが今までのようにぐいぐい他人を引っ張っていくのではなく、むしろ引っ張られていくことにやや違和感を覚えるけど、その分女性が強く描かれていた。これも現代風の演出かな?ブロスナンが一作目にもかかわらず、むしろ今回はかつての親友にして真の的となったアレック役のビーンや、女殺し屋のオナトップ役のヤンセンの方がキャラとしては立っていた。又、ボンドの上司Mも今回から女性のデンチへと変わり、これも時代の流れを感じさせる。その中で全く変わらないQとのやりとりはなんかほっとさせる。あと、個人的に言わせてもらうと、あのぶっ飛んだプログラマー、アラン=カミングははまってたねえ(ファンなんで)。

 ただ、全般的にとにかく派手で、観てる時はとても楽しめるのだが、何故だか観終わった後で印象が薄い。やはりディジタルの採用のためかな。見栄えはするんだけど、人が演じているように感じさせないんだよな(当時の技術だと、まだ合成技術が荒いし)。しかも画面構成に個性が感じられない。どこかで見た構図ばかり。それが軽さとなってしまったのだろう。後、折角のボンド・カーを壊さずに(笑)済ませてしまったのも、ちょっと個人的にはマイナス。

(評価:★4)

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