[コメント] 女優ナナ(1934/米)
製作者のゴールドウィンはステンを第二のグレタ=ガルボとして大いに売りだそうとしたらしいが、これだけ印象に残らないんじゃ無理だろう。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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エミール=ゾラ作品を女流監督のアーズナーが仕上げた作品。この作品もかなり監督の創作意欲をますらしく、これまで何度か映画化はされているので、大変有名な作品。
ただ、私に関しては原作の物語自体が好きじゃない。映画ではコメディ・タッチのメロドラマに仕上がっていて、原作のどろどろさは薄れているし、テンポも結構良いのだが、重くすべき所までするっと軽く流している感じを受けて、印象に残りにくい。
主人公のナナを演じるステンのコケットぶりは今ひとつ。純情さと生来の淫蕩さを同時に持っていると言う難しい役なのだが、小悪魔を演じさせるには実力不足と言ったところ。その二つの演技がどうにも乖離している印象を受けてしまう。
原作が好きだったら、この評価も変わってくるんだろうけど…
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