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[コメント] 底抜け大学教授(1963/米)

これを見ていると、本当に映画というのは金じゃないと思わされる。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 安っぽいセットとテクニカラーの極彩色。どう見ても低予算映画。しかし、これが又実に面白い。芸達者なルイスの魅力で充分惹き付ける力を持っている。

 変身前と変身後の姿はまるで別人なのに、時折両者の性格が交ざり合って、不意に片方の演技が出てくる描写力は見事。特に最後、ラヴからケルプに戻る時の過程は本当に一人でやってるのか。と思うほどに素晴らしい。特撮無しにここまで出来るのは本当に凄い。最後の「自分を愛そう」は名台詞。物語終了後のお遊びも人を喰っていて良い。

 この作品は後年SFXをふんだんに用いたエディ・マーフィー主演の『ナッティ・プロフェッサー』でリメイクされているが(ルイスは製作総指揮で関わっている)、間違いなく本作の方が質は上だ。

(評価:★4)

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