ただ、「素晴らしい映画か？」と言われるとちょっと・・・。

主演の二人は悪くないし、ラブストーリーとして見ればなかなかだけど、こういった映画には必要不可欠な「緊迫感」が決定的に抜けてると思う。ギリギリのハズなのになぜか皆さん少しだけ余裕があるもんね・・・。特に本部、時任三郎、美木良介の周りにいた方々。船の中はその少しの余裕が逆にリアルで良かったけれど。

それから、船が沈むシーン。爆発したり、傾いたり・・・途中までは素晴らしかったのだけど、だいぶ傾いたな・・・というところで、いきなり垂直に沈んでしまうのはどうかと思う。「予算切れです、すいませ〜ん」って言われてるみたいで、苦笑するしかなかった。もうちょっと見せ方があるのでは？

あと映画の中でとても印象に残った点が一つ。大塚寧々、老けちゃったなぁ。「ホンマさん」が途中までずっと「オバさん」に聞こえてた・・・。