○しょっぱなから "やばいな…" と期待させる出だし！原作未読ですが楽しめました。（原作読んでた方がもっと楽しめたんだろうけど。）

○三池崇史 の暴力性，石井克人 のスタイリッシュ性が融合した風で、結構残酷なものの、割と好きデス。なのでちょっと甘め採点です。アニメーションの挿入やその他節々、二番煎じな作法な割に斬新に感じたし、コンパクトにまとまっていて楽しめた。

○13号（中村獅童） が日に日に十三（小栗旬） の中で大きくなり、十三に制御出来なくなりつつある様。「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」 って言う叫び，葛藤は、殺風景で閉鎖的な小屋の外観とは打って変わって、赤い色調の小屋の中，ジメッ？モワッ？としたジリジリ籠もった熱さがこっちまで伝わってくるよーな様は、十三の心の内そのまま反映していて分かりやすい。（アマゾンを髣髴とさせる効果音がいい雰囲気出してた）

○赤井トールの十三に対するいじめで、水を使ったいじめと硫酸？使ったいじめが対比していて特に印象的だったが、この小屋の温度は顔が焼かれる時の熱さともリンクしてるんだろーなと、見ててちょっと痛かった。

○13号（中村獅童） ， 村崎十三（小栗旬） ，赤井トール （新井浩文） ，赤井のぞみ（吉村由美） ，どの役者も好演と言うかハマリ役というか…とにかく良かったデス。赤井トール （新井浩文） は最初違和感あったけど。中村獅童 は今ノリにのってますねー。安心して観てられます♪小栗旬 はあんまり表情がないんだけど、雰囲気があるのかなー？悪くない。今後大いに期待です！本作の様な作風だと、浅野忠信 や オダギリジョー の出演を私は本来期待してしまいますが、、世代交代ですかね。

○小屋に，自分の中の別の自分。古谷実 の漫画 『ヒミズ』 を思い出しました。

05.04.07@ｼﾈｸｲﾝﾄ